播磨ものづくり見聞記 日本毛織(ニッケグループ)

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少し前になってしまいましたが、リビングで連載中のものづくり見聞記です。

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JRの車内や国道2号線から目につく赤いレンガの建物群が
「日本毛織(ニッケグループ)の工場です。
大正時代に建てられ、今も使用されている建物は、日本でも珍しいとか。
敷地は甲子園の約4.5倍の広さを誇り、
技術や機械など変化しながらも、「品質に妥協しない」
という精神は今も昔も変わりません。

ここでは、国内の多くの高校で使用されている制服の生地や、
ピアノ・木管楽器に使用されるフエルトなど、
繊細さと丈夫さが求められるウール生地が生産されています。
「ウールは一番手間と時間がかかる素材かも知れません」とスタッフ。
オーストラリアなどで羊から毛を刈ってから約一年、
同工場に糸の状態で運ばれてきた後、
約一ヶ月かけて、生地が完成します。

生地作りはまず、タテ糸の準備から始めます。(大イラスト参照)
1本づつの糸を少しづつ重ねて、
幅1.5mのスクリーン状になる頃には、
4000~9000本が一列に。
次に、糸の一本を「筬(おさ)」と呼ばれる板に通す
「経(へ)通し作業」を行います。
織るときに並んだ筬を上下させることで、柄を作ります。

タテ糸が準備できたら、織り工程へ。
現在は「エアジェット織機」を使用。
これは、ヨコ糸を空気の力で運ぶというもの。
タテ糸の間をくぐらせながら、1.5m先まで飛ばします。
1秒間に10本、約20cmずつ編み上げられていきます。
この工程はすべて機械制御されていて、1反が織り終わる頃、
ロボットがやってきてピックアップ。
倉庫へと運びます。
昔は、これらの工程をすべて人の手で行っていたとか。
気の遠くなるような手間がかかっていたことでしょうね。

織りたての生地は、まるでデニム素材のようにゴワゴワ。
これを、生地の特徴や求める風合いに会わせた方法で洗い、
表面の毛玉を焼き、蒸して、お湯につけて、
ゆっくりと乾燥させます。
この頃には、ウールのフワフワした手触りに。
「制服は、毎年同じ色と品質の反物を生産しなければいけません。
気候によって原料の特徴が違いますから、同じものを作るために、
染め方や仕上げの方法は毎年変わります。」

このこだわりが、毎年4月の新入生の笑顔につながっています。


2011.08.13 | | トラックバック(0) | 物づくり見聞記

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プロフィール

ponomariko

Author:ponomariko
兵庫県でフリーのイラストレーターをしております。
パソコンを使った絵は一切描きません。
基本はペン+水彩画です。
イラストの仕事を始めてから
(勤め時代も入れると)約20年以上になります。

今までの仕事内容はリンクにあります
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メールアドレスもそちらにあります。

他に、西洋占星術、マクロビオティッ
ク料理(正食協会上級コー
ス卒業)、ヨーロッパ一人
旅、初代リカちゃん、
洋楽、昭和歌謡、
70年代文化愛好など
趣味も多彩です。

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